精神科看護師あるある20選|わかる人にはわかる日常のリアル
「精神科って実際どんな感じ?」「他の科と何が違うの?」
精神科で働いていると、他の科では経験しないような場面がたくさんあります。「これわかる!」と思うことも、最初は戸惑ったことも。
この記事では、精神科看護師歴26年の私が、思わず「あるある!」とうなずいてしまうエピソードを20個まとめました。これから精神科を目指す方も、今まさに精神科で働いている方も、ぜひ読んでみてください。
患者さんとの関わりあるある
① 「さっきも言いましたよ」と言いそうになる
同じ質問を何度も繰り返す患者さん。その場ではわかってくれても、数時間後・翌日にはまた同じことを聞いてくる。「さっきも言いましたよ」とポロッと言いそうになって、あとで反省する……これ、精神科あるあるですよね。
② 名前を覚えるのが早くなる
長期入院の患者さんが多い精神科では、毎日同じ方と関わります。自然と名前・性格・口癖・地雷まで覚えてしまう。「○○さんは今日機嫌がいい」「□□さんはこの時間帯に訴えが多い」という感覚が体に染み込んできます。
③ 「飲みません!食べません!全部嫌です!」の日がある
状態が悪い日は拒薬・拒食が重なることも。無理に進めず、時間をおいて声をかけ直すのが精神科流。でもタイミングを読むのが難しい。
④ 独り言に慣れすぎて気にならなくなる
最初は「あの患者さん、誰かと話してる?」とびっくりしていたのに、いつの間にか独り言が聞こえても普通に業務をこなしている自分がいる。
⑤ 「先生に言うからな!」が口癖の患者さんがいる
要求が通らないと「先生に言うからな!」と言う患者さん、どの病棟にも一人はいる気がします。「どうぞ言ってください」と内心思いながら「そうですね、先生に伝えておきます」と答える(笑)
他科との違いあるある
⑥ 申し送りの内容が独特
「○○さん、昨夜幻聴が強く、廊下を3周していました」「△△さん、妄想が活発で、テレビに話しかけていました」——内科や外科の申し送りとは全然違う内容に、最初は戸惑います。
⑦ バイタルより「今日の雰囲気」が大事
血圧や体温より「今日の表情はどうか」「目の動きが違う」「いつもより口数が少ない」という観察が大切。数値より感覚で「何かいつもと違う」を察知する力が鍛えられます。
⑧ 他科の友人との会話についていけない瞬間がある
他科の看護師の友人と話すと、最新の医療知識・看護研究・新しい処置の話が飛び交う。「あ、私そのへん疎くなってるな」とちょっと焦る瞬間があります。でも精神科には精神科の深さがある。どちらが上でも下でもない、ただ「違う」だけです。
⑨ 点滴の針が刺せるか不安になることがある
急性期時代は毎日当たり前にやっていた採血・点滴が、精神科では激減。たまに処置があると「久しぶりすぎてうまくできるかな」とドキドキする。
⑩ 残業がほとんどないことに最初は戸惑う
「定時で終わっていいの?」「何か忘れてないかな?」と不安になるほど定時で帰れる。急性期時代は残業が当たり前だったので、最初は逆に落ち着かない(笑)
夜勤・シフトワークあるある
⑪ 夜勤明けの解放感が格別
深夜明けに病院を出る瞬間の「終わったーーー!」という解放感は格別です。朝の空気が妙に気持ちよく感じる。そのままカフェでモーニングを食べるのが密かな楽しみ。
⑫ 夜中に「助けてーー!」が聞こえても慌てなくなる
最初はドキッとしていた深夜の叫び声も、経験を積むと「あ、○○さんだな」と冷静に対応できるようになる。慣れって怖い(笑)
⑬ 夜勤前の「今日は何事もなく終わりますように」が口癖
夜勤前に必ず「何もないといいな」と心の中で祈る。特に不穏リスクが高い患者さんがいる日は、申し送りからそわそわする。
⑭ 3交代に体が慣れると体内時計がおかしくなる
日勤・準夜・深夜を繰り返していると、「今何時だっけ?」「今日は何曜日?」がわからなくなる瞬間がある。体内時計の狂いは3交代あるある。
⑮ 夜勤手当の明細を見るたびにちょっと頑張れる
「今月○回夜勤入ったから手当が○万円!」と給与明細を見てニヤニヤする。夜勤のしんどさを乗り越えられる理由の一つです(笑)
職場・スタッフあるある
⑯ 長く勤めているスタッフが多すぎて輪に入るのが大変
「私が入ったとき○○さんはもう15年いたよ」という世界。ベテランスタッフ同士の「昔話」についていけないことも。でも慣れてくると居心地がよくなります。
⑰ 「精神科だけは行かない」と誓っていた過去がある
看護学生時代の実習で「絶対に精神科には行かない」と誓ったのに、気づいたら精神科で働いている……という看護師、実は多いんです。私もそのひとりです(笑)
⑱ 「精神科で働いてるの?怖くない?」と言われる
職場を話すと「大変じゃない?」「怖くない?」と言われることが多い。精神科への偏見はまだまだ根強いなと感じます。でも実際は怖くないし、やりがいも大きい。
⑲ 患者さんの回復を見届けたときの嬉しさは格別
入院当初は表情がなく、声もかけられなかった患者さんが、少しずつ笑顔を見せてくれるようになったとき。「退院できます」と報告してくれたとき。この瞬間の嬉しさは他科では味わえない感動があります。
⑳ 精神科を選んで良かったと思う瞬間が必ずある
大変なこともたくさんあるけれど、「この仕事を選んで良かった」と思える瞬間が必ずあります。患者さんの一言、回復していく姿、信頼関係が築けた感覚——そういう積み重ねが、精神科で働き続ける理由になっています。
まとめ
精神科看護師あるある20選をお伝えしました。
「わかる!」と思ってもらえたなら嬉しいです。精神科の仕事は大変なこともたくさんありますが、それ以上に「ここでしか味わえない」やりがいがあります。
精神科を目指している方、今まさに精神科で働いている方——同じ仲間としてエールを送りたいと思います。一緒に頑張りましょう!
次の記事では、患者さんから暴言・暴力を受けたときの対処法について書いていこうと思います。お楽しみに!
よくある質問
Q. 精神科看護師になるには特別な資格が必要ですか?
A. 看護師免許があれば働けます。精神科専門の資格として「精神科認定看護師」もありますが、最初から必須ではありません。経験を積みながら少しずつ専門性を高めていけます。
Q. 精神科は他の科に比べて楽ですか?
A. 体力的には比較的楽な部分がありますが、精神的な消耗は独特のものがあります。「楽」ではなく「違う大変さがある」という表現が正確です。
Q. 精神科から他の科に転職できますか?
A. できます。ただし医療技術は落ちやすいので、転職の際は事前に確認しておくことをおすすめします。
Q. 精神科あるあるで一番共感したのはどれですか?
A. 私は⑰「精神科だけは行かないと誓っていた」が一番共感です(笑)あの頃の自分に「将来精神科で26年働くよ」と言っても絶対信じなかったと思います。

