精神科病棟ってどんなところ?看護師が正直に教える1日のリアル

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精神科病棟ってどんなところ?看護師が正直に教える1日のリアル

精神科病棟って、正直どんなイメージがありますか?

「怖い」「暗い」「何をしているかわからない」——そう思っている人、けっこう多いんじゃないかなと思います。私自身、配属が決まる前はドキドキしていたひとりでした。

でも実際に働いてみると、想像とはだいぶ違いました。今日は、精神科病棟のリアルな「1日」を、日勤・準夜・深夜すべての流れを含めて、できるだけ正直にお話しします。看護師を目指している人も、家族が入院しているという人も、ぜひ読んでみてください。

精神科病棟、実はこんな場所です

精神科病棟には、統合失調症・うつ病・双極性障害・依存症など、さまざまな精神疾患を抱えた患者さんが入院しています。

「鍵のかかった閉鎖的な場所」というイメージを持つ人もいますが、病棟によって全然違います。開放病棟(自由に外出できる)も閉鎖病棟(外出制限あり)もあって、患者さんの状態に合わせて選ばれます。

共通しているのは、「治療の場であり、生活の場でもある」ということ。内科や外科と違い、数週間〜数ヶ月単位で入院することも多いので、日常生活のサポートが看護の大きな柱になります。

日勤の流れ(8:30〜17:30)

8:00 出勤・準備

病院が家から近いので8:00頃に出勤しています。着替えや準備を済ませて申し送りに備えます。

8:30 申し送り

夜勤スタッフから日勤スタッフへの申し送りです。夜間の患者さんの状態・変化・注意事項などを引き継ぎます。内科の申し送りと違い、検査データより「その人の言葉や行動」が主役になります。

申し送り後〜 朝礼・業務開始

申し送りが終わるとリーダー看護師が患者さんたちと朝礼を行います。今日の予定・作業療法の内容、体調が悪い人はいないか、気をつけてほしいことの共有、患者さんからの質問対応などが中心です。

朝礼後は分担表を見てそれぞれが動きます。重症患者担当・隔離担当などの役割分担があり、スタッフ同士で協力しながら進めます。

午前中の主な業務

食事介助・検温・バイタルチェック・点滴や処置・入浴介助・薬の準備と与薬・カルテ記載・患者対応など、やることは盛りだくさんです。

午前中は作業療法士が活躍する時間でもあります。患者さんたちはゲーム・手芸・カラオケ・ぬりえなど、それぞれに合わせたプログラムに参加します。患者さんが作業療法に参加している間に、看護師は点滴などの処置をまとめて行います。メリハリのある時間の使い方ができるのも精神科ならではです。

12:00〜 昼食介助・昼休憩

昼食介助・与薬・患者誘導が終わると昼休憩に入ります。ただし休憩中も患者さんが来たりナースコールがあれば対応します。正直、バタバタしていてゆっくりできないこともあります(笑)。

午後の主な業務

処置・おむつ交換・シーツ交換・レクリエーションなどが中心です。

時間があるときは患者さんと一緒に散歩に出ることもあります。外の空気を吸うだけで患者さんの表情が明るくなることがあって、こういった小さな関わりが信頼関係につながっていくと感じています。

17:30 申し送り・退勤

準夜スタッフへ申し送りをして退勤です。急性期と違い入退院の対応が少ないので、イレギュラーなことが起きにくく一日の流れが読みやすいです。定時で終わることが多いのが精神科の働きやすいところです。

準夜の流れ(16:30〜1:00)

16:30〜 出勤・申し送り

日勤スタッフから申し送りを受けます。その日の患者さんの状態や注意事項を確認します。

夕方の主な業務

夕薬の準備・患者さんをホールへ誘導・夕食介助と与薬・患者さんを自室へ誘導・カルテ記載・患者対応が中心です。

夕食後は患者さんが落ち着いてくる時間帯です。ただし夜間に不穏になる患者さんもいるので、状態の変化に注意しながら対応します。

1:00 深夜スタッフへ申し送り・退勤

深夜スタッフへ申し送りをして退勤です。

深夜の流れ(0:30〜9:00)

0:30〜 出勤・申し送り

準夜スタッフから申し送りを受けます。夜間の患者さんの状態を確認します。

深夜の主な業務

朝薬の準備・介助者の洗面やコップなどの準備・2〜3時間ごとの巡視・おむつ交換・カルテ記載が中心です。

6:30頃から患者さんが起床し、採血・検尿・ホールへの誘導・洗面介助・朝食介助と与薬・自室への誘導と続きます。

8:30〜 日勤スタッフへ申し送り・退勤

日勤スタッフへ申し送りをして9:00頃に退勤です。時間まで日勤の検温など手伝います。深夜明けはそのまま帰宅できるのでホッとする瞬間です。

深夜は比較的静かな時間帯ですが、夜間不穏になる患者さんへの対応が必要なこともあります。一人で抱え込まず、必要に応じてスタッフや医師に連絡することが大切です。

精神科看護師が「きつい」と感じる瞬間

正直に言うと、大変なこともたくさんあります。

言葉によるストレスは多いです。症状の影響で、患者さんから強い言葉をぶつけられることがあります。「わかっていても傷つく」という看護師はたくさんいます。

「正解がわかりにくい」しんどさもあります。内科なら検査値が改善すれば目に見えて成果がわかりますが、精神科は「この関わり方が正しかったのか」と悩む場面が多いです。

記録に時間がかかることもあります。患者さんの「言葉」や「行動」を丁寧に記録する文化があるので、慣れるまでは時間がかかりました。

それでも精神科で働き続ける理由

きついことを正直に書きましたが、それ以上に「この仕事でよかった」と思える場面があります。

回復していく患者さんの様子を、近くで見届けられること。「退院して働けるようになった」「家族と話せるようになった」という報告を聞いた瞬間の嬉しさは、他科にはない感動があります。

また、コミュニケーションが仕事の中心なので、「人と話すのが好き」「話を聞くのが好き」という人には向いている職場だと感じています。最初は怖かった精神科が、今では自分に一番合っていると思っています。

一般病棟と違うところ|残業がほとんどない

精神科は時間でやることが決まっているため、残業がほとんどありません。

急性期病棟だとギリギリで入院患者が来たり、先生からの指示が出たりして帰りが遅くなることがあります。でも精神科はそういったイレギュラーが少ないので、定時で帰れることがほとんどです。

一般病棟で働いていた頃と比べると、帰宅時間が全然違います。予定が立てやすくなったのは精神科に移って良かったと感じることの一つです。プライベートの時間を大切にしたい方には特におすすめです。



まとめ

精神科病棟は、「特別に怖い場所」ではなく、「精神的なケアを必要としている人たちが、回復に向けて生活する場所」です。

  • 日勤は8:30〜17:30、定時で終わることが多い
  • 準夜は16:30〜1:00、夕食介助・夜間対応が中心
  • 深夜は0:30〜9:00、巡視・朝の準備が中心

急性期と違いイレギュラーが少なく、落ち着いて働けるのが精神科の特徴です。これから精神科を目指す人、家族が入院している人、興味本位で読んでくれた人——少しでもリアルなイメージが伝わっていたら嬉しいです。

次の記事では、精神科でよくある「急変対応」について書いていこうと思います。お楽しみに!

よくある質問

Q. 精神科の夜勤は一人ですか?
A. 病院の規模によりますが、基本的に複数人で対応します。一人になることはほとんどなく、困ったときはスタッフ同士で助け合えます。

Q. 精神科は残業が多いですか?
A. 急性期と比べると残業は少ない傾向があります。入退院の対応が少なく、一日の流れが読みやすいので定時で終わることが多いです。

Q. 精神科の仕事に慣れるまでどのくらいかかりますか?
A. 個人差はありますが、3〜6ヶ月ほどで大まかな流れはつかめるようになります。患者さんの特徴を覚えるのに時間がかかりますが、慣れてくると対応もスムーズになります。

Q. 精神科看護師はメンタルが強くないとできませんか?
A. 強い必要はないと思っています。むしろ「人の話をじっくり聞ける人」「感情に寄り添える人」の方が向いている印象です。私自身、特別メンタルが強いわけではありません(笑)

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