「精神科看護師って実際どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
精神科は他の科と違う部分がたくさんあります。楽な部分もあれば、しんどい部分もある。この記事では、現役精神科看護師の私が正直にメリット・デメリットをお伝えします。
転職を考えている方や、今の職場に悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
精神科看護師のメリット
① 体力的に楽
私が今いる療養病棟は長期入院の患者さんが多く、病状は悪いながらも比較的安定しています。そのため日々やることが決まっていて、患者さんの訴えも同じようなパターンが多いです。慣れてくると対応もうまくなり、休み明けでもそれほど大きな変化がないため焦らずに仕事ができます。
急性期病棟だと入退院が多く、病状も日々変化します。「今日の患者さんの状態は?」「薬が変わったのか?」「閉鎖病棟から開放病棟に転床したのか?」など、毎日頭に入れておかないといけないことが山積みです。
療養型精神科はそういったプレッシャーが少ない分、精神的なストレスも比較的少ないと感じています。年齢的にも、毎日緊張感のある現場よりも今の環境が自分に合っていると思っています。
② 患者さんと長く関われる
長期療養の患者さんと毎日関わることで、その人の病状・性格・生活リズムが自然とわかってきます。最初はいろいろ覚えることも多いですが、関わりを重ねるうちにコミュニケーションがとりやすくなり、「この人はこういうときに不安定になる」という感覚もつかめてきます。
患者さんとの信頼関係が積み重なっていく感覚は、急性期では味わいにくいものだと思います。長く関わるからこそ気づける変化もあり、それがやりがいにつながっています。
精神科看護師のデメリット
① 看護スキルが落ちる
精神科は医療行為が少なく、急変もあまりありません。抗がん剤治療や手術などの専門的な治療もないため、技術的な部分では他科と比べて上達しにくいのが正直なところです。
一般病院で働く看護師の友人と話すと、最新の医療知識や看護技術の話についていけないと感じることもあります。昔やっていたことを忘れてしまい、新しいことも経験できないのでギャップを感じることがあります。
また個人病院だとできる医療行為も限られていて、専門外の対応が必要な場合は近くの医療機関に送ることが多いのが現実です。それが看護師として物足りなさを感じる部分でもあります。
② 給料が低い
精神科は診療報酬が低く、給料が高いとは言えません。夜勤をすることで手当がつくので何とかなっていますが、夜勤なしだと看護師としてはかなり低い水準になると感じています。
他科で働く友人の給料を聞くと羨ましいと思うこともあります。ただ、定時で終わることが多く、仕事内容を考えると仕方ない部分もあるかな…と今は折り合いをつけています。
③ 精神的に消耗する
以前、総合病院で働いていたときは忙しくても「ありがとう」という言葉をもらえることが多く、それがやりがいになっていました。でも精神科では感謝の言葉をもらえる機会が少なく、気分にムラのある患者さんへの対応が続くと精神的に消耗することがあります。
- 急に怒ったり無視されたりする
- 自分の要求が通るまでしつこく訴えてくる
- 些細なことでナースコールが鳴り続ける
- 大声で叫ぶ患者さんへの対応
病気だとわかっていても、精神的に滅入ることは正直あります。「今日しんどかったな」という日は、早めに切り替えて自分をいたわることが大切だと感じています。
よくある質問
Q. 精神科は未経験でも働けますか?
A. 働けます。精神科特有の対応は働きながら学べることがほとんどです。むしろ「他科の経験がある方が視野が広くて良い」と言われることもあります。最初は戸惑うことも多いですが、慣れてくると自分のペースで働けるようになります。
Q. 精神科から他の科に転職できますか?
A. できます。ただし精神科では医療行為が少ないため、他科への転職時にブランクを感じることがあります。転職エージェントに相談しながら、自分のスキルを整理してから動くのがおすすめです。
Q. 精神科看護師の給料を上げる方法はありますか?
A. 夜勤を増やす・資格を取得する(精神科認定看護師など)・給料の高い病院に転職するなどの方法があります。転職エージェントに相談すると、給料条件の良い求人を紹介してもらえることもあります。
まとめ
精神科看護師のメリット・デメリットをまとめました。
- 【メリット】体力的に楽・患者さんと長く関われる
- 【デメリット】看護スキルが落ちる・給料が低い・精神的に消耗する
デメリットもありますが、精神科ならではのやりがいや働きやすさもあります。大切なのは「自分に合った環境かどうか」です。
もし今の職場が合わないと感じているなら、環境を変えることも一つの選択肢です。まずは無料で相談してみてください。
